2007年08月31日

2007年8月23日 墨田区が野宿の仲間の小屋を破壊!抗議の声を寄せて下さい!

 先週23日、東京・隅田川の桜橋高速下デッキにおいて、墨田区土木管理課の職員が大勢の警察を動員した上、法的手続きも一切なしに仲間のテントを破壊するという事件が起こりましたので報告させていただきます。
 また、このような暴力を二度と許さないためにも、多くの皆様に事態を知っていただき抗議の声を寄せていただきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。

■事実経過
 隅田川では、台東区、墨田区、東京都がそれぞれ定期的に特別清掃(通称「かりこみ」)という業務を行っています。これは、清掃を名目に野宿の仲間に小屋やテントを移動させ、移動せずその場に残っていれば撤去・処分するというもので、23日もこの特別清掃の日にあたっていました。

 桜橋の仲間たちは毎月、朝早くから自らの小屋や荷物を移動させ、この特別清掃に対応してきました。小屋を畳んで移動する仲間もいれば、小屋を畳まずそのまま動かす仲間もいました。何ヶ月もの間、このような形が続けられてきており、この日も例月通り、清掃が行われるものと誰もが信じて疑いませんでした。
 ところが、墨田区土木管理課はこの日に限って突然、仲間たちに小屋を移動させるだけでなく畳むよう指示してきました。
 「清掃をきちんとするために小屋が畳んであることが必要だから」というのがその理由で、「小屋を畳めというのは、一週間前の告知のときに伝えてある」などと主張していました。(しかし、1週間前になされたのは通常の特別清掃を告知する貼紙で、はっきりと口頭でその旨聞いたという人もいません。)
 私たちは『今日になって、いきなり「小屋をつぶせ」とはどういうことか』『なぜ小屋を畳む必要があるのか』と理由を問うたのですが、役人は質問に答えずに、その場で警察に電話し、制服私服含め30人近い警官がデッキに来るところとなりました。役人は警官と連絡を取りながら、「端から小屋をつぶしていく」と宣言し、実際にその行為を強行しました。
 解体に際し、役所は小屋の所有者を特定しようとしました。私達はそれには応じず、解体に同意しない旨をはっきりと伝えました。結果、土木課の職員は、その場に不在だった仲間の荷物を含め3軒の小屋/テントを、仲間の抗議の声の中、解体しました。また、この3軒以降、15名の仲間が区職員及び警察の監視の下、手ずから小屋を畳むことを余儀なくされました。

 区職員らはその後、荷物の回りを消毒していましたが、小屋が畳まれた状態であろうが建ったままであろうがまったく関係ないような作業で、「小屋を畳め」という指示は明らかに嫌がらせ目的と思われます。
 また、作業終了までの間、民事不介入」のはずの警察が「小屋をたため」と言ったり、そのほか暴言を吐いていました。

 30人ほどの当事者で、抗議しながら一部始終を見届けたのですが、
「こんな経験初めてだ。信じられない。」
「あの光景が頭から離れない」
と大きなショックを受けています。
 小屋をつぶされた仲間、自ら小屋を畳まざるを得なかった仲間の悔しさは計り知れません。
私たちは30日、墨田区役所を訪れ改めて抗議の意思を伝えてきました。

■ ■ ■


 隅田川では、04〜05年に都区によるホームレス地域生活移行支援事業が行われて以来、既存のテントの追い出し、新規テント建設に対する厳しい規制、小屋を持たない仲間に対するガードマン巡回による睡眠妨害など、様々な形での野宿者排除が行われてきました。中でも今回の事件を起こした墨田区土木管理課は、当時とりわけ突出した追い出しを行っており、墨田区の管理する地区ではテント、小屋がけが激減しました。
 それに対して05年以降、野宿の当事者が集団野営や小屋建設などで抵抗をはじめ、都・区の追い出しを跳ね返すようになってからは、墨田区も目立った動きをしてきませんでした。

 現在、隅田川では2度目の地域生活移行支援事業がほぼ終了し、テント・小屋の数はさらに減少しました。墨田区の管理区域でも、小屋の集住地域は残すところあとわずかとなっています。
 また、近年隅田川周辺地域は、新・東京タワー建設に伴う観光再開発が構想されています。
 そこには再開発のもと野宿者を一掃し、貧困者が身を寄せ合い暮らす地域を、富裕層相手の観光地、商業都市に作り変えようとする目論見が見え隠れします。
今回の墨田区の暴挙は、このような背景のもと行われました。
 私たちはこれを、今回限りの突発的な事件ではなく、これから先に続く野宿者排除や、貧困者を切り捨て富裕層のためのまちを作ろうという流れの皮切りと捉えています。
 今後の動向にご注目をよろしくお願いします。

■皆様へのお願い

・このような暴挙を行った墨田区土木管理課に抗議の声を寄せて下さい。
【抗議先】
 土木管理課占用担当  
 電話: 03-5608-6282
 ファックス: 03-5608-6410
 メール: KANRI@city.sumida.lg.jp

・私たちは、この件に対する抗議のみに終始することなく、これから先、都や区そして資本が目論む隅田川周辺地域の観光再開発や、そのもとでの野宿者一掃、貧困者の生きる場を奪う動きに対して、抵抗を準備しています。今後の取り組みに、ご支援とご注目、そしてご参加をよろしくお願いいたします。
07-08-23_12-29.jpg07-08-23_12-30.jpg07-08-23_12-30~00.jpg07-08-23_12-31.jpg07-08-23_12-31.jpg07-08-23_12-44.jpg07-08-23_12-45~00.jpg07-08-23_12-45.jpg07-08-23_12-46.jpg続きの写真を見る
posted by 全都実 at 23:59| 強制排除 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

「ホームレス」は減った!?「貧困」にも「排除」にもNO!7.27集会に180名が参加

●「ホームレス」と「ネットカフェ難民」とでは問題の根が別?
 「ホームレス」を事実上「テント生活者」に限定し、野宿労働者の追い出しにおスミつきを与えている「ホームレス自立支援法」。今年はこの法の見直し年に当たります。
 すでに国は全国調査を終えており、「自立支援施策が功を奏した、ホームレスは減少、問題は解決しつつある」とデマを流しています。カタチのみの施策と引き換えにテントの撤去を進めてきただけなのに、です。
 マスコミは国にならい「ホームレスの次はネットカフェ難民」と世論の関心をズラしています。その過程で「ホームレスとネットカフェ難民とでは問題の根が別」とのキャンペーンを盛んに繰り広げています。本来「ホームレス」とは「住居が不安定な状態」を指し、語の正確な意味からして「ネットカフェ難民」も「ホームレス」といえます。
 分断を越え「層」としての「ホームレス」の存在を浮かび上がらせていかなくてはなりません。黙っていれば法がまともに見直されることも、法の見直しにスポットが当てられることもないでしょう。今こそ野宿労働者を支援しているグループが危機感をもち、互いに結びつくときです。私たち「全都実」が、都内の各グループに7.27集会の開催及び同実行委員会の結成をよびかけたのはこんなモチーフからでした。

●7.27集会への賛同、参加、注目、ありがとうございました
 集会当日、新宿・角筈区民ホールにつめかけたのは実に180名。私たちの予想を上回る数字でした。
20070727-1.jpg20070727-2.jpg 内容も盛りだくさん。笹沼弘志さん(静岡大学教員)の「ホームレス カウントされない命と社会的排除」と題する講演。全都各地の野宿労働者支援グループからの発言。なかでも今年9月、工事を名目とし追い出しが目論まれている江東区・竪川河川敷公園の当事者のアピールは衆目を集めました。そしてフリーター全般労働組合から「日雇派遣」が直面している問題、釜ヶ崎医療連絡会議から大阪市の住民票削除に対する批判が提起されました。「反貧困ネットワーク」の事務局からも発言をいただきました。まとめとして、8月、「ホームレス自立支援法」の監督官庁である厚労省へのアクション、7.27集会を引き継ぐ「8.31の集い」(18時〜角筈地域センター)への参加がよびかけられました。
 7.27集会から夏の取り組みへ。闘いはこれからです。
posted by 全都実 at 01:08| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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