2006年09月05日

2006.9.4(月)都庁申し入れ行動

 テント小屋を持たない野宿の仲間は、雨の日は濡れそぼるしかない。雨の夜は、夏と言えども雨はどんどん体温を奪い、そのまま息を引き取ることもある…。

 多くの野宿者が寝場所に困り、地域住民に気を遣って各地域で苦労しているにもかかわらず、無策の東京都の庭先、都庁前には広い空間がある。特に屋根のある都庁第二庁舎前の通路は、雨の夜には小屋を持たない野宿者が体を横たえて休むことが、既得権となっていた。
 ところが、都はこのかん、夜間の都庁前での警備・追い出しを厳しくしてきている。雨の日であろうと何だろうと、約1時間ごとにやってきて、横になっている者をたたき起こす。雨が上がれば、周囲の路上が水浸しであろうと、容赦なく追い出す。野宿の仲間たちは全く眠ることができず、体調を崩している者も多い。

 この非人道的な行為を止めさせるために、9/4(月)は朝8時の情宣活動の後、都に対して申し入れ行動を行った。しかし、庁舎管理課は、申し入れ書の受け取りすら拒否した。集まった約90名の仲間たちは、怒りを抑えることができず、そのまま午後まで張り付き抗議を続けた。
 そして午後2時頃、やっと、来週の月曜日には庁舎管理課長がみんなの前に出てくると約束させた。申し入れ一つにもかかわらず、ここまで無視されなければならないのか…。

 時間が押してしまったので、夜の新宿ビラまきとパトロールは中止。そしてこの日も、雨が降ってきた…。

<申し入れた要求書>
================================================

             要求書
                                                           2006年9月4日
東京都知事殿
東京都財務局建築保全部庁舎管理課
並びに都庁舎の管理・警備に関連する部署の責任者殿


 小屋を持たない野宿者が、雨を避け体を横たえることができる場所は極めて限られており、新宿近辺では都庁第二本庁舎がその1つである。雨天時、150人以上の仲間がそこで体を休めているが、この人々に対し都はガードマンを使い、夜間1時間おきに起こす、雨がやむと夜中でも追い出すなどの睡眠妨害行為を行っている。
 睡眠は生命の維持に必要不可欠である。夜眠らせないのは刃物を使わない人殺しである。
 現在、東京都を初めとする行政により、都内各地で野宿者の小屋を追い出し、新しく小屋を作らせないという動きが強められている。必然的に、大多数の野宿者が路上で生活せざるをえない。
 ところが、都はこの仲間たちを、野宿者対策として実施する地域生活移行支援事業の対象から除外するばかりか、その生命まで脅かしているのである。
 二重の排除である第二本庁舎下での睡眠妨害行為を即刻中止するよう要求する。
 回答は9月7日(木)までに行うこと。
                               
                                                 全都野宿労働者連帯行動実行委員会(準)
               東京都台東区日本堤1−25−11
               山谷労働者福祉会館気付 
               電話:03−3876−7073 
               e-mail:
================================================

<朝の都庁前情宣で撒いたビラ>
================================================
【表面】

テントを張っていない野宿労働者は、「対策」から排除
その上都庁敷地内では寝かせないなんて!?
私たちは東京都の非道を許しません ――――――――――▲8月9日都庁行動

都庁第2庁舎の1階通路。雨の日の夜、テントを張っていない、張りたくても張れない野宿労働者が大勢横になっています。が、ガードマンが小刻みに巡回し、寝ている仲間を起こしていきます。それも立ち上がるまでしつこく。そもそもこの1階通路で休めるのは雨の日ぐらい。「新規流入防止」とやらが1人歩きするなか、寝場所を探すのはひと苦労なのに。おまけにテントを張っていない野宿労働者は「地域生活移行支援事業」(3,000円アパート事業)の、「ホームレス対策」のカヤの外に置かれています。東京都のこの姿勢に私たちは怒りを禁じえません。

「もう黙っていられない」 テントを張っていない野宿労働者が声を上げ始めました。しかし、東京都は8月9日提出の要求書にも今の今まで回答しようとしていません。が、仲間は皆元気一杯です。都庁行動には毎回都内各地から150名前後が参加、この「回答拒否」を逆にバネとし地域を越えて結びついていこう、と話し合っています。せめて週2日1食でも、皆で寄り合い皆でつくろう、と新宿中央公園(ナイアガラの滝)での「共同炊事」もスタートしました。私たちは共同炊事を通じ、東京都を追いつめる全都シフトを練り上げていきます。そしてテントを張っている野宿労働者とも固く連なっていきます。

江東区・堅川河川敷公園。100軒もの野宿労働者のテントが建ち並んでいる公園です。現在この公園で追い出しの動きが強められています。追い出しの名目は工事です。8月23日、全都の野宿労働者が現地の当事者を支え江東区に抗議、結果「近々話し合いをする」と約束させました。が、9月1日、江東区・工事課長は「今話し合ってもできる話がない」と約束を反故にしてきました。8月31日付で「地域生活移行支援事業」が開始されたことが、話し合い拒否の理由なのでしょう。事業を利用しない野宿労働者のテントの排除などもってのほかです。私たちは引き続き行動します。                        (2006.9.4)

「地域生活移行支援事業」を考える会/都庁行動を闘う全都野宿労働者実行委員会(準)
080(3127)0639/090(2644)3933

【裏面】

対策から置き去りにされ、都から「回答拒否」…
その上「共同炊事」にまでイチャモン!?

 対策からの事実上の排除、そして都による「回答拒否」。テントを張っていない仲間は、むしろこれをバネに地域を越え結びついていこう、と新宿中央公園である取り組みをスタートさせました。みんなきょうのメシにも困っている、それなら週に数日でもみんなで寄り合いみんなでつくろう――そんな取り組み「共同炊事」です。「つくる側」と「食べる側」とに分かれざるをえない「炊き出し」とは違います。たとえふりかけゴハンにおかずは生野菜でも、互いに肩の力を抜き声をかけあってつくる食事は「ごちそう」です。
 が、こんなささやかな取り組みに公園事務所がクレームをつけてきました。「公園を無断で独占使用するな」がかれらの言い分。対策からハジかれまともな話し合いもでず、その上共同炊事すらさせない!? 「野たれ死ね」とでもいうのでしょうか(ちなみに今、行政は新宿中央公園から炊き出しを一掃しようとしていす)。 私たちは共同炊事に対する一切の妨害を許しません。

 江東区堅川(たてかわ)。 堅川河川敷公園。100軒ものテントがズラリと並んでいる公園です。江東区は工事を名目とし堅川河川敷公園のテントの撤去を計画しました。 「8月末までに物件を処分せよ」 と現地の仲間に繰り返し通告してきたのです。7月、現地の仲間は江東区に話し合いでの問題解決を求めました。が、江東区の答えはNO。堅川河川敷公園も「地域生活移行支援事業」の対象地区ですが、その開始を待たずサッサと出ていけ、というのです。もちろんこの事業とセットであれば撤去に応じられるというわけではありませんが。
 8月23日、堅川河川敷公園の仲間、全都各地の仲間を含め総勢60名が江東区に対する抗議・申し入れを行ないました。対応した工事課長は「話し合をする」「話し合いを抜きに強引な着工はしない」と約束しました。
 私たちは共同炊事をベースにテントを張っている仲間とも固く連なっていきます。

工事をするからテントをたため、といわれても…
堅川河川敷公園からの仲間の追い出し反対!!
================================================
posted by 全都実 at 21:47| 対東京都連続行動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。