2006年10月18日

公開質問書

 10月10日(火)に東京都に提出されるはずだった(東京都が受取を拒否した/特別区人事・厚生事務組合は受け取った)「公開質問書」(2通)です。

【公開質問書(1)】

東京都知事       殿
東京都福祉保健局長   殿
特別区人事厚生事務組合 殿
公開質問書

 8月以降、都内各地で「地域生活移行支援事業」(3,000円アパート事業)が「再開」されている。が、家賃3,000円で生活できるのは2年間に限定されるなどその内容はより後退している。しかもテントを張っていない野宿労働者は事実上「対象外」とされている。私たちはテントを張っていない野宿労働者の対策からの排除に抗議する。……
【公開質問書(1)】

東京都知事       殿
東京都福祉保健局長   殿
特別区人事厚生事務組合 殿
公開質問書

 8月以降、都内各地で「地域生活移行支援事業」(3,000円アパート事業)が「再開」されている。が、家賃3,000円で生活できるのは2年間に限定されるなどその内容はより後退している。しかもテントを張っていない野宿労働者は事実上「対象外」とされている。私たちはテントを張っていない野宿労働者の対策からの排除に抗議する。
 2004年以降の事業の実施過程を見れば、その目的が野宿労働者のテントを「目に見えて減らす点」(福祉保健局)にこそあるのは明らかである。「新規流入防止」も目的である。私たちは、アパート入居後のフォローなどお構いなし、とにもかくにもテントを減らし張らせない、という行政の姿勢を許さない。
そして今、「事業を利用するしないは本人の問題、事業は排除のためのものではない」(福祉保健局)との最後の一線さえ反故にされつつあることに、私たちは怒りを禁じえない。
 現在事業が実施されている、今後実施される地区で、管理者が「工事」を名目に野宿労働者のテントの撤去を目論んでいる。もみじ山公園(中野区)然り、竪川河川敷公園(江東区)然り、隅田川テラス(新大橋下/江東区)然り、である。このやり口は、工事をする、事業に乗れ、いずれ追い出されるぞ、と当事者をオドしているのに等しく、少なくとも事業の開始当時、どの管理者もあえて選択しなかった「方法」である。
 事業には様々な不備がある。事業を利用しない野宿労働者のテントが強制的に、あるいは半強制的に撤去されるなど、あってはならないことである。私たちは事業の責任者、責任団体に対し以下質問する。

(1)再度確認するが、事業は「排除のための」ものなのか。
(2)管理者が事業と工事とをセットで進行させている事実を把握しているのか。
   把握していなければ調査するつもりはあるのか。
(3)事業と工事との「同時進行」は、事業の円滑な実施を阻害しないのか。
   事業が排除のタテに用いられることをどう考えるのか。
(4)事業を利用しない野宿労働者のテントが、工事を口実に、
   強制的にせよ半強制的にせよ撤去されてもよいのか。
(5)その場合貴下らの責任は重大だが、見解を述べよ。

2006年10月

「地域生活移行支援事業」を考える会
都庁行動を闘う全都野宿労働者実行委員会(準備会)

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【公開質問書(2)】

東京都知事       殿
東京都・福祉保健局長  殿
特別区人事厚生事務組合 殿
公開質問書

 何故特定の層が「地域生活移行支援事業」(3,000円アパート事業)から排除されるのか。貴下らの姿勢を見る限りそう考えざるをえない。とりわけ、ダンボール1枚で夜を明かさなくてはならない仲間たちがことごとく事業から排除されている。
 新宿では300名もの仲間たちがダンボール1枚という状況にある。この仲間たちは、ハナから事業の対象外である。雨天時、第2庁舎(1階通路)に避難しても庁内管理の対象でしかない。
 池袋で野宿する仲間たちは前回、今回も対象外とされている。事業の実施地域である宮下公園に建てられた相談ブースに、渋谷駅で寝泊りするある仲間が訪れた。けんもほろろに追い返された。
 渋谷駅国道246号線歩道改修工事に際し、ガード下で寝泊りする仲間たちが立ち退きを迫られた。渋谷区・生活福祉課は一時施設である大田寮を仲間たちに提示した。目と鼻の先の宮下公園で事業が実施されているのにもかかわらず、である。事業の開始をにらみ、現在隅田川流域で開始されている巡回相談は露骨である。テントの仲間たちには近づくものの、数メートル先でダンボール1枚という仲間たちは黙殺される。「公園は寝る場所ではない」 ガードマンのみが訪れる。
 多摩川、荒川、綾瀬川の流域の仲間たちは「国の管理事務所による効果的な流入防止策が期待できず、今後の対策も不明確である」(路上生活者対策事業運営協議会「平成18年度ホームレス地域生活移行支援事業の実施地域の選定について」より)として対象外とされた。台風や豪雨による水位の上昇という危険があるのに、である――。
 「対策」の原則は「無差別平等」ではないだろうか。多くの仲間たちが「野垂れ死に」の危機にある。しかし、事業の目的は「人命」よりも「テント一掃」に置かれているとしか思えない。以下、質問する。

(1)何故事業からの排除が行われるのか。対象となる基準について明らかにせよ。
(2)対象地域、対象者の限定などが予算などの理由によるものであれば、今後の計画を明らかにせよ。待機者に計画を提示する義務がある。
(3)アパート入居者には臨時就労が提供されている。事業の対象外とされた仲間たちには何故提供されないのか、その理由を明らかにせよ。計画があるのであれば公けにせよ。命を守るための臨時就労の提供が速やかに求められている。
(4)事業から排除し、さらに雨天時の都庁第2庁舎(1階通路)への避難さえ認めないのであれば、これは行政による殺人である。本来なら対策の遅れを恥ずべき立場にあるのが貴下らである。庁内管理優先という立場を改めるべきである。庁内利用管理課のこの姿勢を福祉保健局はどう考えるのか、認識を示せ。
(5)事業から排除された仲間たちは雨天時の避難、そして「炊き出し」という生きるための最低限の条件さえ行政から奪われようとしている。新宿中央公園などでの炊き出し潰しに強く抗議する。まず「今」を生きなければならない仲間たちに、生きるための無差別平等の対策を提示するのが行政の責務のはずである。今を生きるための対策を考えているのか。明らかにせよ。
2006年10月


「地域生活移行支援事業」を考える会
都庁行動を闘う全都野宿労働者実行委員会(準)
posted by 全都実 at 21:32| 対東京都連続行動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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