上野の〈炊き出し〉の転換

　山谷争議団・反失実は、全都実としての都庁前等での取り組みに呼応して、昨年12月から、隅田川・山谷での取り組みを大きく転換してきた。なかでも、隅田川と山谷（城北労働・福祉センター前）で行なってきた〈炊き出し〉を共同炊事へと転換したことは、仲間同士の関係のあり方を（タテの関係からヨコの関係へ）変え、ヨリ多くの仲間とのつながりをつくるうえで、非常に大きな意味があった。
　隅田川・山谷でのこの転換の成果をふまえ、山谷争議団・反失実が上野で長年行なってきた〈炊き出し〉も、この春から、共同炊事的なものへと転換が始まっている。具体的には、〈炊き出し〉に並ぶ「行列」を無くす（集まった仲間全員でテーブルを囲む）、仲間たちが自分でおかずを「もう一品」（最近では野菜の即席漬け）作る作業の場を設ける、食事後に「よりあい」を持つ、等々の試行錯誤が積み重ねられてきている。そうした積み重ねを通して、着実に、上野の仲間の間にも、新たなヨコのつながりが生まれてきている。そして、そうしたつながりを基盤として、仲間が直面している様々な矛盾（賃金不払いや労災もみ消しを繰り返す悪徳人夫出し業者／飯場の横行や、公園などからの追い出しの動きなど）に抗するたたかいが展開されてきている。

2007.1.18（木）協働炊事

　夕方、新宿中央公園での協働炊事には160名の仲間が結集。おかずは、定番の「あんかけ」。

2007.1.11（木）中央公園協働炊事

　1月11日（木）夕方より新宿中央公園のナイアガラの滝前の広場にていつものように協働炊事、参加者は約１５０人。
　メニューはいつものようにあんかけとサラダ。サラダの野菜は山谷の越冬闘争の残りを使用。
　食後の寄り合いでは、１月13日（土）に行われる、日雇全協の「反失業総決起集会」への参加が呼び掛けられた。

■日雇全協反失業総決起集会
　1月13日（土）午前10時より
　山谷・玉姫公園にて（集会後にデモ）
　主催：日雇労働組合全国協議会

写真は、山谷の越年闘争のスナップ。
左から順に、山谷の城北労働・福祉センター前での協働炊事（12月30日）、隅田川隅田公園内「つきやま」での共同炊事ともちつき（いずれも12月31日）。

活動の一コマ 〜仲間の力でおかずをもう一品／雨の都庁第二本庁舎下〜

　９月から、「共同炊事のメシにもう一品おかずを加えよう」と、みんなでアルミ缶を持ち寄る（その売り上げで肉などを購入する）とりくみが積み重ねられている。また、雨の夜には、都庁第二本庁舎下で、本当に都が回答した通りガードマンが仲間を「揺り起こさない」ようになったのか検証するとりくみもおこなわれた。以下、野宿の仲間への報告ビラから抜粋。
9月28日のビラから。10月5日のビラから。
10月12日のビラから。9月28日のビラから。